あいさつ

謹啓
令和5年6月に、前会長よりその任を引き継ぎ、新会長に就任いたしました。
日本字消工業会は、自主制定している安全管理マーク制度(クリーンマーク)の活用を柱に、消しゴムの安全性、性能の確保、そして環境への配慮を通じて、お客さまの信頼を築くことに努めてまいりました。今後も業界の発展と向上に向けて、これらの活動を一層強化していく所存です。皆さまのご期待に応えられるよう、責務を果たしてまいりますので、前任者同様、ご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
消しゴムの安全性や性能を確保するため、「安全管理マーク審議会(1983年(昭和58年)発足)」を原則として年に1回開催しております。この審議会では、関係官庁、学識経験者、消費者代表などで構成される委員会と当会会員が意見交換を行い、消しゴムの安全性と性能向上に向けた方策を協議しております。さらに、当会会員が製造する消しゴムについては定期的にテストを実施し、安全性と性能を確認しております。また、「安全管理マーク制度」に適合した消しゴムには、「クリーンマーク」を製品本体の見えるところに表示しています。消しゴムをお求めいただく際には、安全性と性能に配慮した「クリーンマーク」の付いた製品をご検討いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
消しゴムが属する文房具業界では、市場の風景は常に変化しています。最近の文房具では、個性や多様性が重要視され、使うことや所有すること自体が楽しさとされています。また、手書きの楽しさが再認識され、メモやスケジュール管理に手書きを取り入れることで、クリエイティブな表現や思考整理が促進されるという認識が広がっています。
そのように変化する環境の中で、日本字消工業会は会員企業と共に、「安全性」と「性能」を確保し、お客さまや市場のニーズに応じた消しゴムを提供してまいりたいと考えております。

敬具


日本字消工業会会長 伊藤忠彰
有害物質の排除
毒物及び劇物取締法に規定された毒物及び劇物、並びにクロム酸塩を成分にするものは使用しない。製品中の成分検査は5年に1回行い、材料及び工程の変更がある場合はその都度試験を検査機関に依頼する。
消し能力及びその他品質のテスト
製品の性能である、硬さ、老化、移行性、消し能力についてのテスト、及び製品中の有害物質の分析テストを行い、それぞれの規定に適合するもののみ合格品とする。
日本字消工業会は消しゴムの安全性と品質を研究しています。
紙ケース及びプラスチックケースの材料規制
巻紙を使用する場合、古紙配合率50%以上の再生紙を使い、プラスチック製スリーブを使用する場合、再生プラスチックが40%以上使われていることが望ましい。
自然環境対策
製品の材料の成分、性能、包材すべてに厳重な検査を行い、合格したもののみにクリーンマークを付け、人や環境に害を及ばさない様、安全性と品質の管理を進める。
審議会の開催
経済産業省、各種研究支援団体、各種消費者団体、当会会員からの参加者で年1回、安全管理マーク審議会を開き、消しゴムに関する諸問題を提議し話し合う。
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