有害物質試験については、安全管理マーク規定の基準規定で、使用材料に含まれる有害物質と製品中に含まれる有害物質として規定され、前者については、有害物質を成分とする原材料を使用しないものとし、後者については、6.一製品中に含まれる有害物質の試験方法で規定される。8元素についての溶出試験とされ、この試験の根拠は、ヨーロッパのEN-71(玩具の安全性)のPart-3に規定された試験方法であり、この基準に基づいて数値を決めている。当該試験方法の採用以前は、鉛、カドミ、ヒ素としていたが、あまり根拠がないとのことで現行方法を採用した経緯がある。なお、この試験方法並びに規格値はJIS S 6050と同一である。結果の評価として、検出限界値(規格値の1/10の値)を適用している。表2 補正値(ρB2)の意味について問い合わせが多いが、当該試験方法は溶出試験でバラツキが出やすい。故に、ヨーロッパの試験機関の25団体が参加して、当該試験方法のバラツキを統計学に基づいて算出したのがこの補正値である。